今回の衆院選で65もの議席を減らすこととなった自民党。大逆風の発生源となったのが派閥の裏金問題。822万円の不記載があった丸川珠代元オリンピック担当大臣。安倍元総理の妻昭恵氏や石破総理が応援に駆けつけたが、1位に約3万票差で落選となった。132万円が不記載、無所属での戦いとなった宮澤博行氏。裏金の問題について、安倍派から口止めされたなどと暴露した宮澤氏。しかし、その後、家庭を持つ身でありながら女性問題が発覚し、議員を辞職した。選挙戦中、有権者からは厳しい声が、今回の選挙戦で感じたことがあるという≫非公認などを含め裏金問題に関わった候補者46人は18勝28敗の負け越しとなった。一方で、逆風を押し返した候補者も。7500票差の大接戦を制したのは萩生田元政調会長。旧統一教会との関係に加え2728万円の不記載で処分を受け、更に選挙直前、自民党を非公認とされましたが執念で当選を勝ち取った。現職の大臣もまさかの落選となった。初入閣したばかりの牧原法務大臣。埼玉5区で立憲民主党の枝野氏に6連敗していた牧原氏。前回は6000票差まで迫ったが、法務大臣の肩書で臨んだ今回は3万票近く差をあけられての敗北となった。無派閥の牧原氏は金の問題とは無縁だったが、公示直前、旧統一教会の関連イベントに秘書と合わせて37回出席していたことが明らかになった。