皇后さまはきょう61歳の誕生日を迎えられた。皇后さまは誕生日にあたって文書で感想を寄せ「今年は、元日に能登半島地震が発生し、深く心の痛む年の始まりになった」とした上で、「状況の少し落ち着いた3月から4月にかけて、お見舞いのために能登の被災地を訪れ、被災された方々が安心して生活できる日が1日でも早く訪れるよう、復興が一歩一歩進んでいくことを心から願ったが、その復旧、復興への歩みを進める中、9月下旬に、今度は大雨による被害が発生したことにも心が痛みます」と綴られた。そして国内だけでなく世界各地で大雨被害など地球温暖化に伴うと思われる自然災害が多発していることに触れ「気候変動などの地球規模の環境問題には、年々切迫感が増しているように感じられ、私たちが力を合わせながら、真剣に取り組んでいかなければならない問題の一つであると感じます」と述べられた。また、今年6月の国賓としての英国親善訪問について、「心のこもった温かいもてなしを受けて深く心に残る滞在となり、両国の友好親善関係が多くの人々の交流を通じて深まってきたことなどを実感し、嬉しく思った」とした上で、「陛下とご一緒に、私にとっては34年ぶりに懐かしいオックスフォード大学を再び訪れることができたことも特別な機会になり、感慨深いものだった」と振り返られた。皇后さまは、きょうは天皇陛下とともに皇居、宮殿やお住まいの御所で、皇族方や石破総理大臣などから祝賀を受けられることになっている。