原田さんは「トランプ政権100日」について「一言でいうとトランプさんの大苦戦。最初のウクライナの停戦提案やグリーンランドの購入への関心とか”Flood the Zone”(情報洪水)と言われてメディアがそれを後追いする格好になっていたが、4月20日の相互関税の発効以来マーケットへの対応に四苦八苦している。アメリカと中国はいまどちらが苦しいかわからない状況になっている。日本はアメリカとも中国とも違う自由貿易という第三の道を提示すれば良いが、アメリカにも中国にも気遣いしないといけないので、スタンスを明確にできていない。ポイントは日本がアメリカに代わるベトナムなどを拓いていくことが大事。デンマークの”レゴ”というおもちゃの会社はベトナムに工場を作り、これからインドや日本などアジアの市場に対して開拓しようとしている。アメリカ市場に対しては今のメキシコからの輸出を先々はアメリカの現地生産に切り替えていくというようなことをやっていて、ASEANの各国で起きているのはサプライチェーンの新しい形への切り替え。これを日本政府としてどう支援ていくかというのが重要なポイント」などと話した。