先週、米露首脳会談が行われ、日本時間のあすにはトランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談がホワイトハウスで行われる。ワシントン支局・林英美が中継で解説。アメリカ国内では批判的な報道が多く、トランプ政権に常に好意的な保守系FOXニュースも、「停戦合意には至らなかった」と報じている。またCNNの見出しでは「会談はプーチン大統領の勝利で、トランプ大統領に難しい選択を残した」と報じ、トランプ大統領がロシアに対し新たな制裁を加えなかったことや、ロシアから石油を輸入する国に対しての制裁を科すこともしなかったと指摘している。和平合意に向けた焦点の1つとなっている領土の譲渡をめぐり、トランプ政権は「最終的にはウクライナが決めること」としていて、自身のSNSで「ゼレンスキー大統領が望めば即座に戦争を終わらせられるし、戦い続けることもできる」とし、ウクライナに対して領土を譲渡するよう圧力をかけている。ヨーロッパ各国はプーチン大統領の要求のままウクライナ領土の譲渡を許せば今後はヨーロッパの国々に脅威が及ぶことを懸念している。フランスのマクロン大統領は「ロシアに弱腰になれば次の紛争につながる」と危機感を示している。ロシア寄りと指摘されるトランプ大統領をゼレンスキー大統領や会談に参加するヨーロッパの首脳らがどう納得させられるかが焦点となる。石破総理大臣も昨夜、オンライン会談に出席している。停戦に向けて日本政府ができることについて、SPキャスター・岩田明子は「日本のこれまでの外交レガシーを活かしてヨーロッパだけでなくアメリカ、ロシア、ウクライナとも働きかけをすることだと思う」とコメントした。ゼレンスキー大統領はすでにワシントンに到着している。