会計検査院の前院長・田中弥生さんが登場。財政監督機関としての会計検査院の検査は、政策、施策、事務事業など幅広い。国に水増し請求をしていたジェイアール東日本企画はJR東日本の子会社で広告事業などを手がける。2023年までの5年間で中央省庁から委託した82事業で人件費を水増し請求し、約20億円を受け取っていた。資源エネルギー庁から委託した事業に関わった人員を偽装していた。虚偽の業務日誌を作成したり、提出する書類に本人に無断で押印をしていたという。ジェイアール東日本企画は不正の額が確定した段階で国に返納するとしている。会計検査院は在庁検査、実地検査があり、職員約1250人のうち約800人が現場に出る調査官、調査期間は短いもので数カ月、長いもので2年以上かかるのもあるという。たジェイアール東日本企画に関しては内部告発があったのだという。日本が国連やASEANといった国際機関に支出している資金は義務的拠出金と任意拠出金がある。日本が拠出した金額2018~2023年度は5兆237億円、うち任意拠出金は3兆292億円。国際機関への政府拠出で追加拠出に係るもの384件のうち、会計報告を定期に受領していない38件など合計123件を集計したところ、拠出額は計4530億円。指摘金額540億円は税金の無駄遣い、背景金額は問題を提起する場合などの支出額や投資額等の全体額。
