防衛省は来月、米軍が実施する大規模な実動演習に自衛隊が初めて参加すると発表した。訓練の一部は日本でも行われ日米同盟の抑止力を強化するなどとしている。自衛隊が参加するのは米軍が2年に一度行っている大規模な実動演習「バリアント・シールド」。ことしは来月上旬からおよそ2週間の日程で実施され、訓練の一部は沖縄と四国を除く日本各地の自衛隊施設などでも行われる。このうち青森県の海上自衛隊八戸航空基地と宮城県の航空自衛隊松島基地では、在日米国軍基地が攻撃を受けて使えなくなった場合などに備えて米国軍の戦闘機が展開するほか、硫黄島では滑走路を復旧する訓練を自衛隊と共同で行うという。米国軍はこの演習を初めて多国間の枠組みで行うということで、日本周辺などで有事が起きた場合の即応体制を強化するとともに各国との連携を示すことで抑止力を高めたいねらいがあるとみられる。木原防衛相は「同志国とのパートナーシップ拡大を図ることは極めて意義が高い」とコメント。