石川・穴水町では、先月2年ぶりに“磐持ち”の大会が開かれた。俵には被災した農家が今年収穫した新米が詰まっていて、江戸時代から豊作を祝う行事として続いてきた。大会を開いた住民の代表・田畑勝彦さんは、「盤持ちは収穫が終わって最後みんなで一段落がつけるひととき」と話す。この地区は能登半島地震で大きな被害を受け、住民の約6割が残って暮らしている。田畑さんは1年以上仮設住宅で生活している。田畑さんの田んぼは用水路が壊れたうえ、地割れの被害も出て、今年米作りができたのは半分だった。それでも盤持ちをもう一度やろうと後押ししたのが、愛知県から来たボランティアの学生。本番当日、愛知県の大学生も田畑さんを支えた。住民が減って人手不足の中、米俵を運ぶなど会場づくりを手伝ってくれた。別の地区に住む人なども例年以上に集まり、賑わいが戻ってきた。田畑の作ったお米は、盤持ちの後におにぎりにして参加者や集まった人に振る舞った。
