東京「神田祭」、大阪「天神祭」とともに日本三大祭りと称される京都「祇園祭」。1100年の歴史を持つ祭で八坂神社の祭礼。来月1日から1か月間にわたり行われ、重さ12トン・高さ25mの「山鉾」を引き回す山鉾巡行は見所の1つ。飲食を楽しみながら見学ができるプレミアム観覧席を巡り、八坂神社・野村明義宮司が「祇園祭はパレードやショーではない」と苦言を呈した。飲食の提供を問題視。一方、全国各地の観光地で問題になっているのが、オーバーツーリズムと観光マナー。訪日観光客の増加で市民生活に影響が出ている観光地。先月、京都市では八坂神社に程近い祇園の私有地に立ち入り禁止の看板が設置された。「許可なく進入の場合、罰金1万円」と記されているが、罰金に法的拘束力はない。祇園町南側地区協議会の太田さんは「約束事を皆さんが守ってもらえると観光客の方も地域住民も気持ちよく生活・旅行ができると思う」と話している。