1300年以上の歴史を誇る京都の伏見稲荷大社は連日多くの人で賑わっている。5月に近隣の住民が撮影した映像では、踏切内は観光客でいっぱいになり前に進むことができない。さらに警報音が鳴り、渡ろうとする観光客でもみくちゃになった。去年、京都市を訪れた外国人観光客は1088万(過去最多)、その半数以上が伏見稲荷大社を訪れた。千本鳥居がSNSに投稿され人気に火がついたという。踏切の近くには観光バスの駐車場や路線バスの停留所、京阪線・伏見稲荷駅があり、観光客が集中。参拝を終えた人もこの道を戻るため、連日観光客であふれかえる。人が殺到し身動きとれず非常ボタンを押し電車を止めるという事態もある。さらに救急車が進むことができず約15分間立ち往生していたという。踏切近くでは多言語で注意喚起が行われているが、踏切内で写真を撮るために立ち入る人もいる。京都市は秋の紅葉シーズンに観光客がピークになるためマナー対策や混雑対策など地元の人たちと協議しながら対策を検討していきたいとしていて、対策は来月に発表予定。
