神戸市には災害時における救助活動のマニュアルがあった。このマニュアルではある1か所の現場で500人が巻き込まれた事態を想定していたという。救出現場に機材や人員をいかに効率よく配置するかなどが記されているとのこと。しかし今回の災害では救助を求める人が想定を遥かに上回り、救出現場も数多くあったため、消防が持っている救出のための備えが分散される形になったという。神戸市消防局ではレスキュー隊員の手記をもとに救助活動の見直しを行っている。現在は救出能力の分散を防ぐために、神戸市内の全ての消防署にレスキュー隊を配置することを検討しているという。