きょう、中国からの団体旅行が約3年半ぶりに解禁された。神戸ビーフを提供する店では、コロナ禍前の8割ほどまで売り上げが回復していて、今回の解禁で、さらに客が増えることを期待している。東京・銀座のデパートは、以前、中国の観光客が多く購入していた化粧品の売り上げに期待している。インバウンド需要回復の期待から、株価は、一時300円以上値上がりした。2019年には、中国人観光客は、全体の約3分の1を占め、消費額では、4割近くを占めていた。ことしは、6月に約207万人が訪れ、2019年の同月と比べ、7割ほどの水準に戻った。中国人観光客は、コロナ禍前の4分の1以下にとどまっている。専門家は、中国人が戻ってくることで、消費や移動など、観光関連の需要が増えていくなどとした。中国の景気の先行きは、不透明感が増していることから、かつての爆買いのような消費意欲がそのまま戻るかは、注意深くみていく必要があるとしている。京都・嵐山の商店街では、期待する一方、大勢の観光客で混雑し、事故などがないか警戒を強めている。専門家も、オーバーツーリズムが起きないよう、努力をしないといけないなどと指摘した。