東京・中央区の従業員7人の小さな会社は今、大忙し。選挙用のポスターや事務所などに貼られる「必勝」と書かれた為書きなどの印刷を請け負う大槻デザイニング。戦後2番目のスピード選挙に社員たちは連日遅くまで作業に追われている。候補者は、ポスターやたすき、そして選挙カーなどの準備を優先する傾向にあるという。選挙カーのレンタルなどを行うグリーンオートでは本来、定休日だが従業員が出社。レンタル料が割高にもかかわらず人気だというのが全面ガラス張りの選挙カー。
早期解散となったきっかけは政治とカネを巡る問題。参院本会議で与野党から意見が相次いでいる。立憲民主党・田名部匡代参院幹事長は「まずは真実を明らかにしなければならない」、日本維新の会・浅田均参院議員は「国民の政治に対する不信と怒りは頂点に達している」、共産党・田村智子委員長は「企業団体献金の全面禁止が不可欠」、公明党・西田実仁幹事長は「旧文通費の使途の明確化や公開、未使用分の返納の義務付けについて期限を決めて議論を」、国民民主党・榛葉賀津也幹事長は「能登半島への思いを寄せた補正予算の編成と、政治資金規正法の再改正なくして衆議院の解散などあり得ない」、れいわ新選組・山本太郎代表は「奥能登の復旧復興と国民への消費税減税、給付金こそ最優先事項」、参政党・神谷宗幣代表は「国民は納得しない」とコメント。社民党は「結局何をやりたいのか何をやるのか分からなくなった改革はゼロだ」とコメントしている。今日、党首討論を行ったあと石破総理は衆議院を解散する。