聖徳太子が建立した法隆寺は670年、火事で焼失した。現在の西院伽藍は8世紀初頭までの再建されたもので、現存する世界最古の木造建築でもある。五重塔は震度6以上の地震に3回は見舞われているが、今もその姿を残している。大須賀廣美氏は五重塔の修理工事報告書をもとに構造を忠実に再現し、サイズは実物の1/3だという。揺れの際、各層がズレて動くことで倒壊を防いでいる。一方、金堂では屋根を支えるための補強材があり、龍や獅子が施された補強材は江戸時代のもの。天井裏には多くの木材が張り巡らされ、補強されている。
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