日本シリーズの展望をNHKプロ野球解説・与田剛さんに聞いた。圧倒的な強さでリーグ優勝のソフトバンク。クライマックスシリーズも無傷の3連勝。さらに21世紀以降、日本シリーズに進出した年は8回すべて日本一になっている。このシリーズのキーマンと見ているのが、首位打者に輝いたソフトバンク・近藤健介選手。シーズン終盤、けがで戦列を離れたが、クライマックスシリーズに指名打者で復帰。3試合で11打数6安打、ホームラン1本とその実力を発揮。ポイントとなるのは、日本シリーズならではの起用法。リーグ3位からクライマックスシリーズファイナルステージ最終戦までもつれる激闘を勝ち上がってきたDeNA。26年ぶりの日本一へのキーマンは、シーズンの後半、1番に定着したDeNA・梶原昂希選手。3割に迫る打率。盗塁数はリーグ2位とチームを引っ張った。鍵と見るのは、レギュラーシーズンより1番の役割が広がる点。与田さんがもう一つ注目したのが、DeNAの投手陣。レギュラーシーズンの防御率はリーグ5位と苦しんだが、クライマックスシリーズは防御率1点台と大きく調子を上げてきている。与田さんは「強力な投手力、打力、走力がソフトバンクにはある。いかにこの力を防ぐのかという戦いだろう」と語った。与田の余談「DeNAは100%挑戦者で、気持ちの部分では少し楽」「ソフトバンクは負けるわけにはいかないというプレッシャーは感じてくる」。