クジラは深海で爆音を響かせている。福岡の水族館で調査。ハンドウイルカをチェックしてみると聞きなじみのある鳴き声。この音は仲間同士のコミュニケーションにも使われるが爆音とは別物。水中カメラで録音してみると、先ほどとは違う不思議な音がした。水深200m以下では真っ暗で視界がきかないため、獲物を見つけるときに音を使う。ハクジラ類は美声門を震わせて超音波を出している。それに跳ね返ってくる音で障害物・獲物の位置を知る。独特な音の使い方をするのがマッコウクジラ。カチカチという音を大音量で出している。それはジェット機の音に匹敵する大音量。マッコウクジラは深海で獲物のダイオウイカと格闘を繰り返しているという。広大な深海を大きな音で広範囲に探査している。その音が届く距離は西田で数十キロメートル。マッコウクジラが音を出すのは頭の先端にあるヒダ、脳油とジャンクがメガホンの役割をし音の大きさを調節している。マッコウクジラは大きな音を出して広範囲に探査することによって深海で獲物を捕食することができる。クジラには音を操るエコロケーションという進化の証があった。