福島大学などの研究グループは牛肉の赤身に入るサシの部分に肉の味や香りに関わる「ラクトン」と呼ばれる成分が多く含まれることを突き止め、「肉のおいしさを評価する新しい技術や和牛の品種開発につながる知見だ」としている。牛肉の味や香りに関わる成分を調べたのは福島大学・鹿野仁美研究員の研究グループ。レーザーを当てて物質の中の成分を視覚化できる機器で福島牛の肉を分析したところ分かったという。今回ラクトンが実際の肉の組織中にどのように分布するかが初めて分かった。牛肉の中にどれだけラクトンが含有しているか画像から測定できる技術の開発に繋がるとしていて、より味や香りの良い和牛品種の開発にも役立てられる可能性があるとしている。鹿野研究員が「ラクトンを検出することで福島牛の甘い香りを正しく評価していける。ブランド化向上に向けて活用できたらいい」などコメントした。