新型コロナウイルスワクチン約6653億円、2億4000万回分が廃棄される。公費による無料接種が先月末で終了したためである。マイナス78℃の超低温冷凍庫、国は約90億円をかけて2万5000台を確保し、ワクチン接種を受け持つ自治体に提供した。1台あたり36万円の計算である。福島市の保健所ではワクチン接種対策チームがあったが、間もなく解散のため引越し準備中だという。累計717万回のワクチン接種がされた福島県には223台の超低温冷凍庫が提供されていた。福島市は医療機関などに働きかけ、提供された19台の冷凍庫全ての引き取り先が見つかった。福島市保健所山岸貴廣さんは「国からの支給とはいえ、元は皆様の税金ということもあり、譲渡先はきっちり探さなくてはならない」などと話した。しかし、譲渡先が見つからず困っている自治体は全国的に多く問題になっている。石川町では変電設備が置かれている場所に1台置かれたままになっている。石川町保健福祉課の小木五織さんは「この大きさを受け取ってもらえる医療機関があるのか」などと話した。サイズが大きいことや消費電力が大きいことが譲渡先が見つからない理由になっている。