福島県の沿岸部に飛び込んでくるのは巨大な風力発電。一面に広がるソーラーパネルがあり、再エネ先駆けの地と呼ばれている。その背景には15年前に起きた忌まわしい原発事故が。大きな影響をうけた福島は、原発に依存しないエネルギーへの転換を推し進めることにした。福島第一原発から10キロの位置にあるのが浪江町。現在も立ち入りが制限される帰還困難区域が8割を占めている。町を走ると視界に入ってきたのは太陽光パネル。出力1000キロワット以上の大規模太陽光発電施設のメガソーラーの近くには一件の家が。渡部茂之さんはメガソーラーに敷地を貸している地権者の一人。家の目の前にも無数のソーラーパネルがあり、震災前までこの場所で、米農家を営んでいた。この地区の避難指示が解除されたのは2017年。住民にメガソーラー計画が持ち込まれたのもその時だった。除染はしたものの、米づくりは断念。借地料は年間10万円。地権者の松田孝司さんは先祖代々続いてきた米作りを断念しその農地を提供した。浪江町内の居住者は2428人と震災前の10分の1にまで減少した。管理する弘がいなくなり荒れ放題の農地がメガソーラーへと姿を変えていった。
