東京電力は、福島第一原発の処理水について、大量の海水を加えてトリチウムの濃度を測定した結果、想定どおり薄められていることが確認できたとして、政府の方針に基づき、午後1時ごろに放出を始めると発表した。トリチウムの濃度を測定していた東京電力は、今日午前に記者会見を行った。分析の結果、トリチウムの濃度は1リットルあたり43~63ベクレルで、国の基準である6万ベクレルを大きく下回り、自主的な放出基準1500ベクレルも下回った。また、モニタリングを実施する船を出すための気象条件も問題ないことから、このあと午後1時ごろ放出を始めると発表した。放出作業は原発内の集中監視室から遠隔で行われ、処理水を海水と混ぜた上で、立て坑に流し込む。そして、沖合1キロの放出口に繋がる海底トンネルから放出される。最初となる今回の放出は、7800トンの処理水を海水で薄めた上で、17日間の予定で連続して行う。放出期間は30年程度に及ぶ見込みで、長期にわたって安全性を確保していくことが重要な課題。
住所: 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22
URL: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2014/2014-j.html
URL: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2014/2014-j.html