福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水の海への放出を受けて、ロシアは去年10月から日本産の水産物の輸入を規制している。こうした中、ウラジオストクにあるロシア科学アカデミー極東支部太平洋海洋学研究所は、処理水の放出が始まる前のおととしから独自に行ってきた海水の調査結果を先月30日に公表した。調査は、太平洋、オホーツク海、日本海で行われ、海水に含まれるトリチウムは平均で1リットル当たり約0.12ベクレルだった。ロシアの安全基準の7700ベクレルを大幅に下回り、「懸念すべきレベルではない」としている。日本周辺の海の魚介類については「なんの疑いもなく食べられる」と指摘し、「心配する根拠は今のところない」としている。在ロシア日本大使館は、NHKの取材に対し、「報告書の内容を確認した」としたうえで、引き続きロシア側に対し、日本産水産物の輸入規制の撤廃を求めていく方針を示した。
住所: 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22
URL: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2014/2014-j.html
URL: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2014/2014-j.html