農林水産省が29日、発表した先月末時点の1等米の割合は全国平均で77.3%となり高温の影響を受けた去年の同じ時期を17.7ポイント上回り平年並みだという。この夏も気温が高い日が続いたものの去年よりも雨が多く稲の負担が減ったほか適切な時期に肥料を与えるなど農家による高温対策が効果的に行われた結果だとしている。都道府県別に見ると最も検査量が多かった新潟は84%で去年より70ポイント余り増えたほか次いで多い北海道は91.6%、秋田は92%など主な産地を中心に去年を上回っている。農林水産省は1等米が増えれば市場に出回る米の量も増えていくことになる。ただ米の価格形成にはほかの要素も関わるため店頭価格への影響は見通しにくいとしている。