佐賀県有明海漁協では秋と冬の2回に分けて海苔を養殖しており、きょう探しで開かれた今シーズン最後の「秋芽のり」の入札会には今月15日までに摘み取られた7,100万枚あまりが出品された。会場では買付業者が海苔の見本を手に取り、色艶などの品質や焼いた風味を確かめながら、手元の紙に希望価格を書き込んでいた。漁協によると、きょうまでの出品は例年並みとなり、全国体な在庫不足の影響でこれまでの販売額はすでに記録が残る昭和40年以降で最も高くなっているという。一方、きょうから冬の冷凍網のりの養殖が始まっているが、先月以降雨がふらない影響で海苔の生育に必要な海の栄養が不足している状態が続き、海に張る海苔網の枚数を約2割減らすなどの対応をとっているという。