埼玉・秩父に住むイスラエル人の家具職人のダニー・ネフセタイさん(66)は、家族は無事だと話す。ネフセタイさんは、1957年イスラエル中部で生まれた。前年には第2次中東戦争がおきるなど、不安定な時代が続いていた。兵役でイスラエル軍のパイロットの訓練を受けている。幼少期から受けてきたのはユダヤ人が虐げられてきたという歴史の教育だという。ネフセタイさんは「ホロコーストをずっと引きずっている私達は大量にやられたから二度とそういうことをやらせない」と語る。ホロコーストは第2次世界大戦中に起きたユダヤ人の大量虐殺。その後イスラエルではホロコーストを繰り返させないという歴史の教育が行われていたという。こうした教育を経て、武力行使を正当化する考えが芽生えていったという。この考えが変わるきっかけの一つとなったのが39年前に日本に移住したこと。紛争を繰り返すイスラエルを外から見ることで、イスラエルの姿勢に疑問を強めていったという。ネフセタイさんは、決定的に買わたのは2008年のガザ攻撃で、すごいショックを受けて、しかも私がいた空軍がほとんど殺した、大量に子どもを殺すのは今までなかった、と話していた。それ以外武力では対話で平和を築くべきだと考えるようになり、講演会で平和を訴え続ける。SNSでも今回の軍事衝突を妃南するメッセージを発信している。しかしイスラエル国内の友人からは軍事行動を正当化する意見が届いた。軍事衝突から1ヶ月あまり。双方の死者は、1万2000人を超えた。停戦に向けて国際社会に働きかけを強めてほしいという声はパレスチナ側からも上がっている。ガザ地区で幼少期を過ごしたITエンジニアのモハメド・ファラジャラさんは、伯父の家が爆撃されるなど親類16人が亡くなったという。