落語協会会長に就任した柳家さん喬が登場。協会を脱退し、落語立川流を創設した立川談志について、柳家は「かっこよければパイオニア、悪く言えば反逆者」と評する。そんな談志は柳家さん喬の弟子である喬太郎の新作落語を聞いた時、「落語として認めん」と叱責したが、後に評価を覆した。さん喬は元々、教師を志していたが、学生運動を目の当たりにして学生生活に嫌気が差したという。先生から成績を心配されると、「僕、噺家になるんです」と宣言。実家の洋食屋を訪れる客の1人が小さん師匠とつながりがあり、運にも恵まれたという。師匠から「芸は見て盗め」と言われていたが、弟子の芸を観た上で助言をくれ、柳家さん喬は「噺自体を教わるよりもズンっと来る」と振り返った。