9人が乱立した自由民主党総裁選。総裁の座を掴み取ったのは石破茂元幹事長だった。運命の1日を総力取材。石破元幹事長の地元鳥取県では総裁選を見届けるための会場が設けられた。高市経済安保大臣の決起大会の会場にはゲン担ぎのカツカレーが並んだ。小泉元環境大臣は国会議員票の積み上げに向けて動いていた。議員投票の結果、国会議員票と党員票の合計で高市氏が181票、石破氏が154票、小泉氏が136票を獲得。高市氏が1位となったが過半数に届かなかったため、決選投票が行われることに。今回新たに導入された決選投票前の5分間演説で、決戦に残った2人が最後の訴えを行った。決選投票では21票差で石破氏が逆転勝利。石破氏は29歳で初当選。2002年に小泉内閣で防衛庁長官として初入閣したあと農林水産大臣、地方創生担当大臣を歴任したほか、自民党の幹事長を務めた。料理や鉄道など多趣味なことでも知られていて、アイドル通の一面もある。