立憲民主党の党大会。新年度の活動計画では、政権交代の実現に向けて、ことし夏の参議院選挙と、次の衆議院選挙に勝利することが当面の最も重要な目標だとしたうえで、参議院選挙では、与党の改選議席の過半数割れを目指すとしている。また、自民党の政治とカネの問題の真相解明のほか、国民生活に直結した課題の解決に取り組むことなどを盛り込んでいる。通常国会の150日間の戦いが、参議院選挙の勝負を決する。しっかりと存在感を示して、全員当選を目指したいと強調した。また、政府与党に求めている高額療養費制度の負担上限額の引き上げ凍結について野田代表は「戦闘モードに入る」とコメント。去年の衆議院選挙で議席を伸ばし、野党第1党の座を守った立憲民主党は、現在、審議が行われている新年度予算案の修正案を、財源とセットで示すなど、政権担当能力をアピールしている。ただ党の支持率は思うように伸びているとはいえず、党内からは現実路線で責任政党の立ち位置を示すのは大事だが、有権者に響く政策を訴えないと、支持は集まらないという不満の声も聞かれる。政権交代へのステップと位置づける参議院選挙に向けては、ほかの党との協力が不可欠で、野田代表には多くの野党をまとめるリーダーシップも問われている。