昭和元年から昭和10年は金融恐慌が起こり不況に苦しんでいた。昭和2年にヒットしたのが栄養不足の子どもたちを救った国民的お菓子、江崎グリコの栄養菓子グリコ。今も変わらないハート型のキャラメルだった。創業者の江崎利一はカキのグリコーゲンという成分に注目し、カキのエキスと砂糖などを使ってグリコを作り上げた。パッケージには一粒三百メートルの文字。一粒で男性が300メートル走れるエネルギーに相当することを意味していた。翌年昭和3年には明治コナミルクがヒット。衛生環境が悪かったこの時代は家庭用殺虫剤アースが重宝された。貧富の差も激しく、富裕層を中心に御子様洋食が大ヒット。電力の供給不足で停電が頻発していた昭和6年にヒットしたのがナショナル乾電池。懐中電灯を長時間持たせた高品質乾電池。戦前最高300万個を売り上げた。昭和7年には花王シャンプーがヒット。花王によれば当時の女性の洗髪は1カ月に1回程度だった。当時髪の毛は部屋で洗っており、洗髪から乾燥まで約10時間かかっていた。当時のシャンプーは石鹸のような形をしているがお湯で溶かして泡立てて使う。花王シャンプーは洗浄力が強く髪洗いの時間を大幅に短縮できた。昭和8年には栄養菓子ビスコ、昭和9年には簡易的なワンピースであるアッパッパがヒット。
