富士通と横浜国立大学がスーパーコンピューター「富岳」を活用して、世界で初めて台風発生時の竜巻の予測に成功した。去年8月、宮崎県などで竜巻とみられる被害をもたらした台風10号。シミュレーションはこの時の事例をもとに行われた。4時間後の竜巻発生の予測に、これまでは11時間以上かかったものを富岳を使った予測システムで約80分に短縮できたという。横浜国立大学・坪木和久教授は2時間半前には予測ができていると考えていい。範囲は現状では「宮崎県の半分ぐらいの領域」を想定していると話した。富士通と横浜国立大学は市町村単位ぐらいまで予測を出せる技術としていて、今後はAIを活用して予測の高速化や精度の向上など図る。