斎藤氏が勝因の1つとして挙げたのがSNS戦略。斎藤氏の陣営はSNSに演説の様子などをこまめに投稿。知事を失職する前およそ7万5000人だった斎藤氏のXのフォロワーは現在、3倍近い22万人以上まで増えていた。選挙期間中、SNS上には応援投稿も多く見られるようになった。こうした支援の声がSNS上で大きくなるきっかけとなったとみられるのがNHK党の立花氏の呼びかけ。斎藤氏は全く悪くないなどと断言する演説を行ったところ、これまでほとんど拡散されることがなかった斎藤氏を支持するSNSの投稿が立花氏の応援を境に一気に拡散されるようになったデータもある。SNS上で支持者の声が広がるようになった斎藤氏。読売新聞が行った出口調査では投票の際、最も参考にした情報としてSNSや動画投稿サイトを挙げた人のうち9割弱が斎藤氏を支持するという結果になっている。こうした中、斎藤氏のパワハラ疑惑を巡っては県職員へのアンケートで回答者のおよそ4割が見聞きしたと回答し、斎藤氏自身、机をたたく行為があったことなどは認めている。パワハラの有無は現在も百条委員会で審議が続いている状況。きょう会見を開いた百条委員会はSNSなどで委員への誹謗中傷が相次いだと訴えた。委員の1人、竹内英明県議は誹謗中傷から家族を守るため議員辞職願を提出するまでに。また、百条委員会は斎藤氏に来週月曜日に予定されている証人尋問への出頭を求めることを決めた。元県民局長の告発文に記載された7つの疑惑などについて尋問を行うとしている。