ブラジルの病院では、手術直前の子どもたちの緊張をほぐすため、子どもたちにヒーローの格好をさせている。世界各国の医療従事者たちは、子どもたちが病院を怖がらないよう、さまざまな取り組みを行っていて、日本でも始まっている。東京・世田谷区にある国立成育医療研究センターでは、去年6月から、検査や手術の前に、子どもたちの不安を少しでも解消しようとディズニーキャラクターの服を用意している。かわいい手術着や廊下にキャラクターのイラストがあるだけで、気持ちが前向きになるという。廊下の壁紙にスマホをかざすと、ドナルドやミッキーが動く仕掛けもある。長い待ち時間でも、退屈させないための工夫だという。笠原群生病院長は、手術を頑張ったら、本物のディズニーランドに行こうという声がよく聞かれ、苦しい治療も前向きに出来ているのではないかなどとしている。ディズニー社によると、同様の取り組みは、国内では6つの医療機関で、海外では700以上の小児医療施設で行われているという。