先月、茨城県笠間市である祭りの打ち合わせが行われていた。集まったのは地元飲食店の店主や主婦など15人。今年で3回目を迎える「笠間納涼盆踊り花火大会」の運営メンバー。この祭りの特徴は住民の手作り。予算のほとんどを行政に頼らず地元の商店や住民からの協賛金で賄っている。祭りを立ち上げた安達勇人さん。きっかけは地域の祭りが途絶えてしまったこと。幼いころから参加してきた祭りがコロナ禍を機になくなってしまった。もう一度地域の人たちが集まる場を復活させたい。安達さんはゼロから祭りを作ろうと考えた。今年はおよそ250もの企業などから300万円の協賛金が集まった。地域の人たちは回を重ねるごとに祭りへの期待を高めている。祭りの当日。地元の高校生もボランティアで参加していた。参加した人は去年よりも増え1万2000人に。手作りの祭りが地域に根づこうとしている。