賃上げの今後のカギは中小企業。平均賃上げ率(連合の発表)推移のグラフ。第一生命経済研究所・永濱利廣首席エコノミストは「大企業の賃上げは想像以上。優秀な人材を確保するため」と話している。中小企業はコストが上昇しても価格転嫁できず「賃上げの原資がない」と声を上げている。2024年の賃上げ率(経団連の発表)のグラフ。日本商工会議所・小林健会頭は「日本の3分の2以上の人は中小企業勤務。中小企業生活者の懐が温かくならなきゃいけない」としている。政府は、発注側の大企業が受注側の中小企業と協議せずに取引価格を決めることを禁止する、下請法改正案を閣議決定。永濱氏は「中小の賃上げは去年より期待できる。下請法改正も後押しするだろう」と話している。