きのうから新たなガソリン補助金制度が始まった。東京・足立区のガソリンスタンド「西綾瀬SS」三枝直樹店長は値下げの準備に追われていた。政府は来週29日に全国平均小売価格が1リットルあたり5円下がるように補助金を出す。 値下げに踏み切る店舗がある中、価格変更の予定がないガソリンスタンドもある。川崎市の「SAKAE株式会社」SS事業部・山田博久チーフは「他店舗の価格をみながら価格の変動があるかもしれない」などと話す。今回の政府の制度ではガソリン価格を毎週1円ずつ段階的に引き下げ、最終的に1リットルあたり10円を定額で補助することとしている。ただ補助金の効果が価格に反映されるまで2~3週間かかる見通し。第一生命経済研究所エコノミスト・熊野英生は「7月中旬の参議院選挙までは少なくとも続く。7月末まで現状の10円幅で値段を下げる政策が続く予想」などと話す。