100mH日本代表の村竹ラシッドの持ち味は、低い姿勢のスタートが生む爆発的な加速。練習でも多くの時間を割いてスタートを磨いていた。パリ五輪後にラシッドは母校に招かれ、生徒たちと交流した。ラシッドはトーゴ出身の父と日本出身の母の間に生まれ、中学1年でハードルに出会った。厳しい練習で強くなり、中学2年で千葉県大会初優勝。高校では高校歴代3位となる13秒91を記録した。高校3年でインターハイ初優勝。順天堂大学に進学すると、天才ハードラーの泉谷駿介に出会った。ラシッドは敵う気がしなかった、心を奪われるハードリングをしていたと話した。大学2年の日本選手権で決勝へと勝ち上がり、泉谷と肩を並べた。