パレスチナで対立するイスラム組織ハマスと暫定自治政府を主導する穏健派のファタハなど、各勢力がガザ地区での戦闘終了をにらんで、臨時の統一政府の樹立に向けて合意したと仲介に当たってきた中国政府が発表した。中国としては、パレスチナ内部の和解を仲介することで、中東での影響力の拡大につなげる狙いがあるとみられる。これに対し、ハマスの壊滅を目指すイスラエルは強く反発している。イスラエルとガザ地区の軍事衝突が続く中、パレスチナの2大組織ハマスとファタハが中国の仲介で長年続いた対立を終わらせることで合意した。2006年、ハマスは最後のパレスチナ議会選挙で勝利した。その1年後にはガザ地区を完全に実効支配し、ファタハを排除した。ファタハはそれ以来、ヨルダン川西岸でのみ暫定自治政府を主導するようになった。イスラム組織ハマスはイスラエル国家を破壊し、イスラム国家を樹立することを求めている。ファタハの方は穏健派だった。ここにきて双方とも統一した政府を目指そうとしている。中国政府は仲介役を自画自賛している。パレスチナの14のグループが北京でガザ地区での戦闘終結後の臨時の統一政府樹立で合意した。イスラエルの外相は今回の合意を厳しく批判している。
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