記録的な熱波に見舞われている欧州。標高4,478mのマッターホルンは、壮大な雪景色などを求めて毎年多くの登山客が訪れるが、今年は夏の暑さと地球温暖化で雪や氷がなく、山肌が剥き出しの状態に。そのため落石の危険が大きくなっているという。以前のように登山ツアーを楽しむことができなくなっているとしている。マッターホルンの雪が溶けて減っているのは、アルプス山脈で起きている現象のほんの一部に過ぎない。欧州は世界の平均の2倍のスピードで温暖化が進んでいると言われており、スイスのアルプス山脈の氷河は1935年と2022年の写真を比べると、氷が大部分消失しているのがわかる。スイスのアルプス山脈の氷河が全体としてどれくらい減っているかの表では、2000年では74.9立方キロメートルあった氷河が、2024年には46.5立方キロメートルと4割近く減少。1年間で1m以上の厚さの氷が失われたことに相当する。前年比の変化では、2002年から減り続け、2022年は前年比-5.9%と2000年の観測開始以降最も大きく減った。その次に大きく減った2023年と合わせると10%の氷河が消失。この氷河の変化は欧州全体に影響を及ぼしている。アルプスの氷河は、ドイツとフランスの国境沿いなどを流れるライン川や、スイスやフランスを流れるローヌ川など、欧州の主要な河川の一部を担っている。氷河は巨大な天然のダムや貯水池としての役割があるので、将来的には水不足や水力発電への影響も出てくる。また国境が変わるといった事態も起きようとしている。スイスとイタリアの国境の一部はアルプス山脈の氷河や分水嶺に沿って設定されている。氷河が減り尾根の一が変わったため、両国は国境見直しで合意。
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