あと10日に迫った第101回箱根駅伝。前回大会、新記録で優勝した青山学院大学。今回も優勝メンバー7人が名を連ねる超強力布陣。そんな最強チームに更なる新戦力が。それが初エントリーの4年生、鶴川正也選手。今年、出雲駅伝と全日本大学駅伝で区間賞と大活躍。最強チームのエースに指名された。しかし、ここまでには長きにわたる挫折が。高校から陸上を始めると全国高校駅伝で区間賞を獲得。その素質が青山学院大学原監督の目に留まった。しかし、2年生までは度重なるけがで駅伝を走ることができず。3年生になり初めて駅伝で重要な区間を任されるも思うような結果は残せなかった。更に、またもけがで長期離脱。箱根出場は叶わなかった。そんな中、前回大会。青山学院大学は圧倒的な強さで大会新記録の総合優勝を果たす。チームが歓喜する中、3年間、苦しみながらも前を向いてきた鶴川選手の心がついに折れてしまった。それでも母のある言葉が転機に。こうして、再び陸上と向き合えるようになると最後となる4年生にして変化が。周囲の期待や結果にとらわれないことを決意。すると去年、結果を残せなかった出雲駅伝で区間賞。全日本大学駅伝でも区間賞に輝いた。そして、ついに箱根駅伝に初エントリー。