将棋の女流タイトルの最高峰「白玲戦」七番勝負の第6局はきょう都内で行われる予定だったが、日本将棋連盟によると福間女流五冠から“体調不良により対局の実施が困難”と申し出があったため、協議の結果、規定に基づいて不戦敗とすることを決定したという。これにより、タイトルを持つ西山女流三冠が4勝2敗で7番勝負を制し、「白玲戦」2連覇でタイトル防衛を決めた。福間女流五冠は、今年8月に妊娠を公表し、来月17日からおよそ3ヶ月間、出産のため休場することになっている。今回の「白玲戦」は第5局でも福間女流五冠が体調不良を理由に不戦敗となったほか、第4局では、西山女流三冠が新型コロナウイルスに感染したために日程が延期されていた。タイトル戦が不戦敗で決着するのは異例。日本将棋連盟は“今後の棋戦進行スケジュールの都合上、これ以上の延期が難しい状況にあり、慎重に検討した結果、この判断に至った次第”としている。