叡王戦ここまで共に2勝の伊藤匠七段(21)と藤井聡太八冠(21)の決着は第5局になった。午前9時、藤井八冠の先手で対局が始まった。共に21歳で同学年の2人は前夜祭で藤井八冠は「大きな対局になるが全力を尽くして熱戦にしたい」などと話し、伊藤七段は「集中してよい勝負をできるようにがんばりたい」などと話した。2人は小学生の時から対戦しており、藤井八冠は中2で史上最年少でプロ入りし、前人未到の29連勝を達成するなど快進撃を続け、僅か7年で全タイトルを独占した。一方伊藤七段は藤井八冠より4年遅れてのプロデビューとなったが、この半年の間に3回藤井八冠に挑戦している。叡王戦では先に2勝し藤井八冠を角番に追い込んだ。第2局の立会人を務めた谷川浩司十七世名人は「伊藤七段が力をつけてきた。終盤まで競り合いが続いてどちらが勝つかわからない勝負になってほしい」などと話した。4連覇か初タイトルかについて谷川十七世名人は「2人のタイトル戦は10年・20年に渡って続くことになる」などと話した。勝敗は今夜決まる見通しである。