特定外来生物のキョンが千葉県や茨城県で見られている。体長は約70~80cm、体高は約35~40cmで柴犬と同じくらいの大きさである。人を襲うことはないが草食性で木の葉や果実を食べる。単独行動が多く、森林や藪の多い環境に生息し明け方や夕暮れ時に活動する。2001年千葉県勝浦市にあった行川アイランドが閉園しキョンが脱走し大繁殖した。キョンは生後半年で妊娠をし1歳で出産する。100頭いると15年後には1万頭を超えるためニホンジカと比べると繁殖力がかなり高い。2006年には1万頭だったのが2022年には7万頭を超えている。家庭菜園のトマトを荒らされたり、不気味な鳴き声を出したりと被害が出ている。千葉県の農作物の被害金額は令和4年度で約421万円である。茨城県は捕獲許可権限を市町村に委ねて捕獲手続きを緩和し繁殖防止を強化する。今後については報奨金を出すことを検討している。