能登半島地震で被災したあと、避難所の中学校に移っていた石川県輪島市の診療所が、約半年ぶりに元の場所で診療を再開し、被災者の体調と心のケアに力を入れている。輪島市東部の町野町にある「粟倉医院」は地区唯一の診療所で、約70年にわたって地域医療を支えてきた。壊れた建物の待合室を改修し、約半年ぶりに元の場所で診療を再開した。再開後、かかりつけにしていた住民らが多く訪れていて、避難生活の中で体調を崩すなどした人もいるという。医院ではことし春、敷地内で桜の花見を企画して被災した住民を招くなど心のケアも大切にしている。