宮中では女性たち働いていて、紫式部もその一人だったが一条天皇の妃である彰子に使える女房だった。紫式部の仕事は藤原実資の日記に書かれていた。皇太子の病気について彰子から情報を得ようとするがその時対応したのが紫式部だったがきさきのもとに訪れる男性貴族の取次が主な仕事だった。きさきは天皇や皇太子など権力の中枢を知る存在で、きさきのもとには情報を得ようとする男性貴族が頻繁に訪ねていた。しかしきさきは高貴な身分で直接対面することはなく、それに対応するのが女房。相手の心意を汲み取り、状況を的確に掴む力が必要だった。女房が優秀であるほどきさきの存在感が高まったという。