2024年1月2日放送 21:00 - 21:59 NHK総合

歴史探偵
光る君へコラボスペシャル

出演者
渡邊佐和子 佐藤二朗 吉高由里子 柄本佑 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

歴史探訪×光る君へ コラボスペシャル

今回は歴史探偵と光る君へのコラボスペシャル。ゲストに光る君へで主人公を務める吉高由里子と柄本佑が登場。吉高は今回の大河ドラマについては始まってしまうのかという焦りを感じていると答えた。柄本佑は観てもらえるという楽しみと緊張も感じていると答えた。またドラマの衣装も紹介した。

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(歴史探偵)
光る君へコラボSP 潜入!大河の収録現場

そして今回は大河ドラマの収録現場へ。平安時代を舞台にしたセットが設置されていたが、この日撮影されていたのは、吉高由里子演じる主人公が書を書くシーン。主人公は書くことが人生において重要な意味を持つ女性で、今回のドラマでは俳優自身が字を書くことに重きをおいているという。しかし主役に紫式部の字は現存せず、登場人物にあわせた筆跡が新たに考えられた。生み出したのは。書道指導をつとめる根本さん。紫式部を始め、根本さんは藤原道長の筆跡もデザインした。

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光る君へコラボSP 紫式部・道長の筆跡を生み出す

その千年前の人の筆跡をどう生み出したか?根本さんの書道教室を訪れたが、根本さんは藤原道長の筆跡は残っていて、堂々としたおおらかな空気があるという。その印象を筆跡にこめたという。紫式部については長編小説を書いており筆まめだったと推測し、たたくようなリズムが書道家としてもリズムよく書くほうが手が疲れないという。筆の毛先を細くして使うのが紫式部の特徴だという。吉高由里子は左利きだが、当時の人は筆を左手で持った人はおらず、また柄本佑に「ドラマの初期では道長は書が苦手で下手」というキャラで出したいと相談されたというが、自分がイメージした手本を柄本に見せて一発書きしてもらうことにしたという。

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ハードチャレンジ 俳優が書く/平安時代は謎だらけ!/平安貴族ってどんな人

柄本は書道を教える根本さんが厳しかったと答えた。吉高は撮影の時は字を書く時はハラハラしていたと答えた。また紫式部の本名は今回ドラマオリジナルだというが、史料も残っていないという。次に平安貴族について紹介。今回のドラマでは平安貴族が主人公になるが、紫式部と藤原道長は貴族だが二人の立場は全く違うという。官職は役職で、位階はその人の序列のようなもの。貴族は五位よりも上で、貴族よりも上野人を公卿と呼び、国政治の中薄を担う最高幹部。紫式部は父が出世して五位という立ち位置。

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光る君へコラボSP 平安貴族の日常とは?~男性~

陽明文庫にやってきたが藤原道長の子孫が守り続けた古文書や美術品など、十数満点が保管されている。その中には謎に迫るてがかりがあった。国宝の御堂関白記は藤原道長の日記が。そこには藤原道長の肉筆が記されていたが、その中でもっとも古い日記の998年の7月5日に天皇の指示のもと、相撲の儀式を中止し、寺で経を読ませることにしたと書かれていたという。流行していた疫病への対策を行っていたという。また宮中の行事や天皇の仰せが記されていた。当時藤原道長がどれだけ働いていたのかを調査。デジタルでデータ化した所、月に24日出勤し休日は4日で、泊まり勤務などもしていた事があった。この時の藤原道長は総理大臣のような立場だった。その実務担当者だった蔵人頭の藤原行成は1000年の1月1日は一ヶ月のうち26日も仕事をしていた。多忙だった理由は99年の2月7日には、行成は朝から道長の屋敷を訪ね、様々な政務の指示をきいた後に依頼をうけたが、行成は道長の屋敷を出発し、天皇の母である東三条院に書状を届けた。今度は東三条院に託された書状を届けるために天皇の元へ。天皇の言葉を務めるために再び東三条院へ。最後に道長に報告を行ったのは日が暮れてからだった。帰宅したのは深夜のことだった。蔵人頭の仕事の一つが用心の取次ぎで様々な交渉のことのたびに彼らの元を行き来しなければならなかったがこれが激務の理由だった。また行成がここまで仕事に縛られていたのかと驚かされる記述には、1歳になった息子が病気に亡くなった日には、当時の慣習では死のケガレに触れると30日間は参内できなかったが、それを避けるために命尽きようとする我が子を残し家からでていった。天皇の側近を全うするためには家族の死に目にも会えなかったというが出世でしか家が守れなかったために、このような激務をこなしていたという。

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光る君へコラボSP 平安貴族の日常とは?~女性~

宮中では女性たち働いていて、紫式部もその一人だったが一条天皇の妃である彰子に使える女房だった。紫式部の仕事は藤原実資の日記に書かれていた。皇太子の病気について彰子から情報を得ようとするがその時対応したのが紫式部だったがきさきのもとに訪れる男性貴族の取次が主な仕事だった。きさきは天皇や皇太子など権力の中枢を知る存在で、きさきのもとには情報を得ようとする男性貴族が頻繁に訪ねていた。しかしきさきは高貴な身分で直接対面することはなく、それに対応するのが女房。相手の心意を汲み取り、状況を的確に掴む力が必要だった。女房が優秀であるほどきさきの存在感が高まったという。

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激務だった平安貴族

平安時代の貴族が激務だったのは貴族の地位守るためで、どんなに仕事が嫌でもやらなければいけないということに大変だと佐藤二朗は答えた。貴族の仕事はおもに膨大な儀式や行事を先例どおりに執り行うことが重要だったという。

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光る君へコラボSP 源氏物語誕生のきっかけ

「廬山寺」は紫式部が「源氏物語」を書いたと伝わる。かつてこの場所には紫式部の曽祖父である堤中納言・藤原兼輔公の屋敷があったが、祖父の代になると一家は没落し生活は楽ではなかったと考えられる。紫式部が20代半ばの頃、藤原宣孝から求婚され結婚。一人娘を授かり充実した日々を送っていたが宣孝が病で急死した。最愛の夫との別れが源氏物語を書くきっかけになったと考えられている。紫式部の心を救ったのは物語とそれらをともに語り合う女友達の存在だった。やがて既存の物語に満足できなくなりみずから筆を執るようになった。

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紫式部を支えた物語と友人/紫式部の“天才エピソード”

紫式部について、柄本佑は「今のこの現代に通じるような女性像だと思った」、佐藤二朗は「普通の感覚があるからこそ書けるっていうのもある」などと話した。河合敦氏は「家に歴史書や漢籍があり少女時代から読んでそれによって高い教養を身に着けて源氏物語が書けたんじゃないか」と見解を示した。

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光る君へコラボSP 道長はなぜ権力者となった?

藤原道長の調査を実施。京都芸術大学の客員教授である五島が風俗博物館を案内した。藤原道長の詩を紹介し、道長の娘3人が天皇家と結ばれ絶対的な権力を得た喜びの気持ちを詠っているなどと解説した。また道長は元々末っ子で権力とは程遠かったが兄たちの相次ぐ死により跡継ぎの座が回ってきたなどと伝えた。そんな道長は彰子を一条天皇の中宮にすることを画策し、行成に説得を依頼したなどと説明した。

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子どものために権力を握った道長

藤原道長の印象について柄本は「やらなきゃいけないことと本当の自分にギャップのある人かなっていうイメージが。頭のいい人ではあるし味方をどういうふうにつけていったりそういったところでも力を発揮していったと思っていたけどさっきみたいに誰も来なかったりとかみんな帰っちゃったり、傷つきながら本当の自分みたいなところの間を埋めていってようやくそこまで来たときに(望月の歌が)出た」などと語った。

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光る君へコラボSP 検証!平安貴族の恋愛

平安貴族の恋愛事情に迫る。宮中では男女の居場所は別々。貴族の女性は御簾の内側にいて男性に顔を見せないものとされていた。昼間は御簾に遮られ女性の姿を確認することはできないが、夜になると御簾の内側に灯りがともり、女性の姿を確認することができる。恋が始まるきっかけは夜に訪れていた。

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平安貴族の恋愛と結婚

平安貴族の恋愛事情について柄本は「平安時代がみやびと言われる要因の一個を見たなっていう感じですね」とコメント。吉高も「今みたいに電気がないので火の灯りだけで照らされる影とかは余計に妖艶に見える。想像の幅も広がるし色っぽくなるなぁっていうふうに感じる」と語った。

(エンディング)
エンディングトーク

佐藤は平安時代について「きょう番組の収録が始まる前とはすごいイメージが変わって千年前だけれどもやっぱり現代の我々と通じるところがあって非常にいい意味で人間臭く泥臭い」などと語った。

次回予告

「歴史探偵」の次回予告。

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