「廬山寺」は紫式部が「源氏物語」を書いたと伝わる。かつてこの場所には紫式部の曽祖父である堤中納言・藤原兼輔公の屋敷があったが、祖父の代になると一家は没落し生活は楽ではなかったと考えられる。紫式部が20代半ばの頃、藤原宣孝から求婚され結婚。一人娘を授かり充実した日々を送っていたが宣孝が病で急死した。最愛の夫との別れが源氏物語を書くきっかけになったと考えられている。紫式部の心を救ったのは物語とそれらをともに語り合う女友達の存在だった。やがて既存の物語に満足できなくなりみずから筆を執るようになった。
住所: 京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町397