武田信子さんは「教育虐待というと、世間では殺人などのイメージになると思うが、実はあちこちでいろんな人達が受けている状態だと思う」などと話した。番組ではホームページを通じ経験談を募集したところ10代~60代まで幅広い世代から寄せられた。「部活を選ばせてもらえない。自分の進学校を決めさせてもらえず親の望まぬ学校なら願書を書かない」と30代男性の体験談を紹介。親は教育熱心でありたいと思いながらも教育虐待につながるケースがあり、教育熱心は子どもは別人格、教育虐待は子どもは作品ととらえていて、判断基準について武田さんは「教育熱心と言われる人たちは子どもが何を考えているのかなどに共感する力が強いが、教育虐待と呼ばれる人たちは子どと自分が一体化していて自分がこの子にとって良いことは全部知っていると、だから全て自分が決めてしまうということをしてしまう。教育虐待の人たちも自分が悪い親とは全く思っていない」などと説明した。背景には親の不全感・「子どもの人生は親の責任」という考え方・競争的な社会があるとあげた。また国連子どもの権利委員会から日本は改善勧告を出されている。武田さんは「競争的な社会になっていて、その競争の中で子どもが成功をしないとしたら親の責任だと問う声があがってくる。育てた親が悪いと言う風にみんな言うが、ちゃんと育つのがヒエラルキーの上の方にいくということになっているので、そうなると絶対に勝つ人と負ける人が出てしまう。人よりちょっと上にいってほしいという風に普通の親だったら思う。その結果として一生懸命になりすぎてしまう、子どもの姿がみえなくなってしまうということが起きるんだと思います」などと話した。