経済同友会が経営者へのアンケート結果について、デロイトトーマツグループ執行役の松江英夫は「今回の調査で一番重要なのは何を争点とすべきかで、『経済成長』が経営者として最も関心が高い重要事項だった。と同時にもう1つ重要な観点が『財政健全化』『安定財源』など財政に絡むもの。最近経営者も金融市場の動向を非常に意識しており、物価高対策で減税が盛んに議論されている一方でいざ財政の規律で市場の信任を失うと、かえって円安が進行し物価高が加速してしまう悪循環になるリスクも懸念されている。これから政治においても国家経営の観点からの政策論争が求められる。成長という観点では、現在だけではなく将来どうするかという視点。財政では歳出を増やすだけではなく、歳入を増やしていくという両方の面で国家経営全体を捉える必要がある。しかし今の政策論争は歳出を増やすという点で熱心に議論されているが、歳入を増やすという観点ではまだまだ不足しているというふうに思う。将来に向けた歳出という意味では、投資が議論されていること自体は望ましい方向。しかし投資をしたからといってすぐに成長できるわけではなく、構造改革の議論を合わせてする必要がある」などと語った。
