中国に対しては新たなパンダの貸し出しも要望している。上野動物園の双子のパンダも来年2月に返還期限を迎える。きのう中国を訪問中の日中友好議員連盟・森山裕会長は、趙楽際委員長と会談し「パンダを通じた日中交流が継続されるように新規貸与を強くお願い申し上げました」としている。中国外務省・郭嘉昆報道局長は「日本側がパンダ保護の国際協力に関心を持ち続け、中国のパンダ保護事業を支援し共にこの希少種を守ることを歓迎する」と前向きな発言があった。かつては相手国にパンダを贈与していたが、生息数が減少したことから1984年以降貸与に変更された。尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の船に衝突し、日中関係が悪化した時期には、上野動物園にパンダはいなかった。シンシンとリーリーのレンタル料は年間約1億円。シャオシャオとレイレイの経済効果は1年間約308億円。東京女子大学の家永教授は、アメリカでは3頭を返還した翌年に4頭を貸与される流れがあった、日本に1年以内に来る可能性もあるとしている。