衆議院選挙の投開票まであと5日。3日間のシリーズで、各党の党首の選挙戦を伝える。初日は自民党・石破総裁と立憲民主党・野田代表。石破総裁は選挙戦第一声の場所に選んだのは東日本大震災で大きな被害を受けた福島の漁港。石破総裁は「東北の復興なくして日本の復興なし。政治とカネ、パーティーの収入の不記載、二度とないように深い反省の元選挙に臨む」と述べ、「地方こそ、成長の主役」と訴える。演説に訪れた先々で地元の名物を口にし、地域の魅力を実感していた。5回目の挑戦で、総裁の座をつかんだ石破総裁は、みずからの経験を重ね、色紙に記したのは「着々寸進、洋々万里」。全国各地で、地方創生の交付金を倍増するなどして人やモノの流れを地方に広げることを訴える。有権者の心をつかもうと演説前に見ていたのが左手の甲。ご当地ネタが、びっしりと書かれていた。今回自民党は、政治とカネを巡る問題で、逆風が吹くなかでの選挙戦。収支報告書への不記載があり、比例代表との重複立候補が認められない議員の選挙区にも足を運んだ。石破総裁が打ち出しているのが、暮らしを守るというスローガン。物価高対策や賃上げにつながる経済政策の実現を訴えている。選挙戦のさなか、自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれ、総理大臣官邸の柵に車が突っ込む事件が起きた。この日、厳戒態勢が敷かれた演説会場に石破総裁は予定どおり現れた。石破総裁は「民主主義がこういう暴力に屈することがあっては絶対にならない」と述べた。会場の近くに住む人のもとにみずから駆け寄る姿も。石破総裁は「とにかく1か所でも多く回りたい。政治に対する信頼をもう一回取り戻したうえで、国民の安心、安全を確保する。防衛、治安、災害、国民の安全、安心をきちんと守っていく。それが自公政権」と語った。
住所: 東京都千代田区永田町2-3-1
URL: http://www.kantei.go.jp/
URL: http://www.kantei.go.jp/