物価高が続く中、“春の味覚”ハマグリの価格に明るい兆しがみられつつある。昆布やかつおだしのスープに大粒のハマグリを投入して、しっかり煮込んでハマグリが開いたら、ハマグリの旨みも加わったスープを器の中へ。そこにハマグリ8個を豪快にトッピングすれば、たっぷりの旨みとコクが詰まった「はまぐりラーメン」の完成。この時期、ひな祭りのお吸い物など様々な料理の材料として需要が増え始めるハマグリ。東京都の1月のハマグリの卸売価格は1kgあたり1372円と、去年の時期よりも170円安くなっている。ラーメン店の仕入れ価格はまだ変化はないものの、「和風楽麺 四代目ひのでや 蓮田本店」大角雄人店長は「ハマグリをちょっと増やしてとかはできるかなとは思っています。10個くらいはいけるかなと思います」と話す。すでに都内にある鮮魚店ではハマグリの価格に変化が出ている。一方で高くなっているのがホタテ。青森県海面漁業に関する調査ではホタテ水揚げ量が前年比から55.4%減。「あたぼう鮨」の藤川大輔店主は「去年秋くらいからホタテが値上がりし、あっという間に倍くらいになった」と話している。