おととい、港区台場で行われた合同演説会。その会場になぜか警視庁から警告を受けたほぼ全裸の女性のポスターが置かれていた。段ボールに書かれた「ポスター販売」の文字。そこには1000円の値札がつけられていた。しかし、この会場では物販が禁止されているため売ることは認められなかった。一体なぜ、このポスターを作ったのか。制作した候補者の河合悠祐氏は「選挙ポスターの問題を考える切っ掛けになったという意味では良かった」と説明していた。合同演説会の会場では元航空幕僚長の田母神俊雄氏を囲んで候補者らがフォトセッション。プラスチックのかぶとをかぶったり白い仮面で顔を覆ったり刀を持った侍姿の候補者も。他にも政見放送でシャツを脱ぎ肌をあらわにして物議を醸した内野愛里候補は「興味を持ってもらうために過激な方向で行った」と説明していた。またAIを武器に都知事選に臨んだ候補者もいた。デジタル民主主義の実現を掲げる安野貴博氏は東京大学工学部を卒業したAIエンジニアで起業家でもある。安野のYouTube配信で例えば、デジタル民主主義とはという質問を打ち込んでみるとAIあんのというキャラクターが「テクノロジーを活用し、より多くの都民の声を迅速に集め、政策に反映する仕組み」と答えていた。このAIは安野のマニフェストを学習していて私たちは24時間、対話をすることができるという。AIあんのが集めた質問や要望は7000件以上。この有権者の声をもとに選挙期間中にも公約をアップデートし、AIあんのにも反映された。安野氏はAIのようなテクノロジーが政治をより身近な存在にすると期待していた。一貫して災害対策を訴えてきたタレントの清水国明氏は選挙戦終盤、その姿は能登の被災地にあった。そして、最終日は東京で「まだまだ被災地のためにやるべきことがある」と訴えた。